技術情報 安全

危険

  • 点灯中のUV光源は絶対に直接肉眼で見ないでください。目の痛みや視力障害の原因となります。
    (必ず安全眼鏡を掛けてください。)
  • 紫外線(UV)を皮膚に直接あてないでください。皮膚の炎症を起こす原因となります。
  • UVランプの取り付け、取り外しやUV照射装置清掃の時は、必ず電源をOFFにしてください。感電の原因となります。
  • UVランプはガラス製品のため落としたり、物をぶつけたり、無理な力を加えたり、キズをつけたりしないでください。破損の原因となることがあります。
  • 点灯中や消灯直後は、UVランプは熱いので手を触れないでください。火傷の原因となることがありますので十分に冷えてから取り扱ってください。
  • 引火する危険性の雰囲気(ガソリン・可燃性スプレー・シンナー・ラッカー・粉塵など)で使用しないでください。火災の原因となることがあります。
  • 使用済みのUVランプは割らずに必ず容器に入れて廃棄してください。UVランプをそのまま割るとガラス破片が飛散します。
  • 定格寿命もしくは、それ以前のUVランプ交換することをお薦めします。UVランプがまれに破損することがあります。

感電注意

  • UV照射装置には、高電圧が発生している部分もあります。電気工事は、工事士の免許を持った人以外が行うことを禁止します。
  • メンテナンスは、必ず主電源ブレーカをOFFしてから行ってください。また、UV照射装置によってはコンデンサの電荷放電時間に1分間必要な場合もあります。
    従って、主電源ブレーカをOFFしてから3分間後に作業してください。メンテナンス時に感電する恐れがあります。
  • UV照射装置の主電源ブレーカの投入作業も、UV照射装置の操作方法を熟知した人以外は行わないでください。
  • 接地工事は、感電事故防止のため必ず行ってください。

紫外線注意

  • UV照射器具の照射窓、ファン部、排気部からは多少の紫外線漏れがあります。紫外線を皮膚や目に浴びますと、炎症や皮膚ガンを起こす可能性があります。
    弱い紫外線で炎症を起こさない場合でも、反復曝露により慢性障害に発展する場合があります。紫外線を皮膚や目に浴びないようにしてください。
  • 紫外線の目への障害として、急性障害:異物感、とう痛および涙が流れるなどがあります。慢性障害:白内障等があります。
  • どうしても紫外線を浴びる場所での作業が必要な場合、手袋、長袖の服、顔面部は遮光面、目は遮光メガネ(溶接用メガネ)などで保護してください。

漏電注意

  • 長年の使用により装置導電部や絶縁部にゴミ、ほこりが溜まり漏電する場合があります。定期的に清掃してください。
  • 清掃は圧縮空気の吹き付けで行わないでください。ゴミ、ほこりが飛散するだけではなく、導電部に侵入して動作不良を起こします。必ず掃除機で吸い取ってください。
  • 水のかかる場所では使用しないでください。水のかかる場所での使用は、漏電の可能性が非常に高くなります。
  • 万一、漏電が発生すると、作業員の感電や火災に発展する場合もあります。
  • 事故防止のため、定期点検、定期交換部品の交換などは必ず行ってください。

高温注意

  • メンテナンスを行う時は、UV光源消灯後十分冷却してから行ってください。UV光源、UV照射装置内装および外装は、高温になっている部分があり、触ると火傷の恐れがあります。
  • UV照射装置の高温注意銘板が貼ってある部分およびその付近は、触らないでください。高温になっている部分があり、触ると火傷の恐れがあります。
  • 万一、高温部に触る時は、断熱性のある手袋等で手の皮膚を保護してください。

発火/発煙注意

  • UV光源などの高温部に可燃物が触れないようにしてください。可燃物が触れると、発火発煙の可能性があります。
  • 定期的な清掃、絶縁抵抗測定による劣化部品の交換をしてください。長年の使用で、ゴミやほこりによる漏電、絶縁劣化が原因の発火、発煙の可能性があります。
  • 定期的な増し締めをしてください。長年の使用で、導電部のネジなどが緩むことが原因で発火、発煙の可能性があります。
  • 本UV照射装置の危険物雰囲気での使用を禁止します。本UV照射装置は防爆タイプではありません。危険物雰囲気での使用は爆発などの危険があります。
  • 異臭・発煙・スパーク跡などUV照射装置に異常が見られた場合は直ちに電源をOFFにして当社まで連絡してください。
  • 停電時に冷却装置が停止し排熱ができなくなり、被照射物がUV光源直下で停止した場合、被照射物に対して消灯したUV光源の放射熱がかかります。
    被照射物材質によっては発火の恐れもありますのでご注意ください。
  • UV光源直下および周辺は定期的な清掃を行ってください。可燃物が放置されていると、発火発煙の原因になります。

オゾン注意

UVランプから放射される光の中には、220nm以下のオゾン(O3)生成波長が含まれます。オゾンがある濃度以上になると特有の臭いを感じるようになり、更に濃度が上がると人体に対して有害となります。
なお、オゾンの特性として、強力な酸化促進特性がありますので、UV照射装置の近くに酸化を嫌うものがある場合は、オゾンレスランプをご使用ください。

現在UV照射装置をご使用いただく上で、ご注意いただく各種機関による規制・提案は下記の通りとなります。

屋外 公害対策基本法 大気の汚染に係る環境基準 1時間値 0.06ppm以下 光化学オキシダントとしての適用の場合
屋内 日本産業衛生学会提案 労働環境基準濃度 平均濃度 0.1ppm以下 1日8時間 週40時間程度の曝露

オゾンの人体への影響

0.02 ~ 0.05ppm オゾン臭を感じ取ることができる(自然界で発生する可能性のある濃度)
0.06ppm オキシダント環境基準
0.08ppm 不快感を感じる(頭痛等人体への影響あり)
0.1ppm 労働環境基準濃度(日本他アメリカ・ロシア等各国規制値)

オゾン

220nm以下の短波長の紫外線が空気中の酸素(O2)に吸収されるとオゾン(O3)を発生します。
オゾン発生が問題になる場合には、短波長紫外線をカットするオゾンレス石英製のランプがあります。
しかし通常、感光性樹脂硬化の効率が低下しますので、一般的にはオゾンタイプを使用します。
UV-LED(365nm、385nm)の場合はオゾン発生しません。

労働安全衛生基準では、室内の空気中オゾン濃度は0.1ppm以下と規定されています。

オゾン生成作用曲線(照明データブックより)

供給電源施工注意

UV照射装置に供給いただく一次側電源には、主幹ブレーカに漏電ブレーカを設置してください。
また、インバータなどの電子回路保護のため、落雷などの多い地域では、サージ対策も合わせてお願いします。

設置条件

  • コンベア装置及び移動不可能な電源装置の場合、安定器交換などの作業時にメンテナンススペースが必要となります。
  • 当社指定の使用環境以外では、ご使用できません。
    もし指定使用条件を超える場合は、冷却装置や除湿装置などの設置をお願いします。
  • 当社製UV装置を多湿地域にてご使用いただく場合、防湿増し構造の安定器をご使用いただくことをお奨めします。

接地

  • UV照射装置は、感電事故防止のため接地工事が必要です。
  • 接地工事は、当社指定の接地工事を行ってください。

ダクト配管注意

1本のダクトに複数のブロワからの配管を接続する場合、必ずメイン配管に対し角度を付けて接続をしてください。圧送ブロワを設ける場合、過冷却や過熱によりUVランプやUV照射装置にトラブルが発生する場合がありますので、選定に際しては事前に当社にご相談ください。

ダクト寸法は、排気ブロワ吐出口以上の断面積とし、圧損が当社指定値以下となるように施工してください。

UVランプご使用上の注意

  • UVランプを素手で取り扱わないでください。もしUVランプに触れたり、汚れがついた場合にはエチルアルコールを湿らせた清潔なガーゼなどで拭いてください。
  • UVランプを取付けたままで、UV照射装置の運搬、移動を行わないでください。ガラス製品のため破損の原因となることがあります。
  • UVランプの性能や寿命はUV照射装置、電源装置によって大きく左右されます。当社の適合するUV照射器具、電源装置と組み合わせてご使用ください。
  • 当社のUV照射装置にUVランプを取付ける場合は取扱説明書を必ずお読みください。もし、製品の不具合、取扱い上ご不明の点がある場合は、当社へ連絡してください。

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